「からたちの花」北原白秋作詞:山田耕筰作曲
「からたちの花」
からたちの花が咲(さ)いたよ。
白い白い花が咲(さ)いたよ。
からたちのとげはいたいよ。
青い青い針(はり)のとげだよ。
からたちは畑(はた)の垣根(かきね)よ。
いつもいつもとおる道だよ。
からたちの秋はみのるよ。
まるいまろい金のたまだよ。
からたちのそばで泣(な)いたよ。
みんなみんなやさしかったよ。
からたちの花が咲いたよ。
白い白い花が咲いたよ。
この「からたちの花」は山田耕筰の少年期の辛い思い出を北原白秋が作詞し、その詩を山田耕筰が作曲したもので、このことは人口に膾炙されて久しい。
1922年 北原白秋と山田耕筰は日本語による日本の歌を生み出そうと雑誌『詩と音楽』を創刊する。
1924年(大正13年)北原白秋は詩「からたちの花」を児童文芸誌『赤い鳥』7月号に掲載した。
1925年(大正14年)山田耕筰は曲「からたちの花」を雑誌『女性』5月号に掲載した。
「からたちの花」の歌は童謡、唱歌とされているが、音域も広く、少年少女が歌うにはとても難しい歌かと思う。
オペラ歌手が朗々と歌っている曲でもある。
参考
からたちの花 北原白秋 山田耕筰 ②
からたちの花 北原白秋 山田耕筰 ③
からたちの花 北原白秋 山田耕筰 ④