ジャータカ絵本:きんいろのしか

きんいろのしか ジャータカえほん 表紙
きんいろのしか ジャータカえほん 表紙
きんいろのしか ジャータカえほん 1-2
きんいろのしか ジャータカえほん 1-2
きんいろのしか ジャータカえほん 3-4
きんいろのしか ジャータカえほん 3-4

きんいろのしか ジャータカえほん 5-6
きんいろのしか ジャータカえほん 5-6
きんいろのしか ジャータカえほん 7-8
きんいろのしか ジャータカえほん 7-8

きんいろのしか ジャータカえほん 9-10
きんいろのしか ジャータカえほん 9-10
きんいろのしか ジャータカえほん 11-12
きんいろのしか ジャータカえほん 11-12

きんいろのしか ジャータカえほん 13-14
きんいろのしか ジャータカえほん 13-14
きんいろのしか ジャータカえほん 15-16
きんいろのしか ジャータカえほん 15-16

 

「きんいろのしか」ジャータカえほん


    出版 財団法人 鈴木学術財団
 え 初山 滋
 ぶん 古屋道雄

この絵本の裏表紙には次のように書かれています。

ジャータカには、人間の業(過去の行いによる現在のむくい)の深さを教える多くの物語がありますが、一方では、すべての生き物が共通に持っている、すぐれて美しい心をうたった物語もたくさんあります。
この「きんいろのしか」(南伝大蔵経第501ローハンタ鹿本生話)も、その出色のものの一つといえましょう。
兄鹿は苦痛をこらえてみんなに水を飲ませようとしますし、弟妹の鹿は、生命を賭けて兄鹿を救おうとします。
感動した少年が、御褒美を棄ててまで鹿をわなから救ってやろうとするのには、私たちは心からの同意を惜しみません。
お話しが上手な金色の鹿は、みんなにいつも、美しい物語を聞かせています。
お姫さままでが夢でそのお話しを聞いて、続きを聞きたいと思うようになりました。
美しいお話しは美しい心にもっとも強く訴える力を持っています。
少年が金色の鹿のかわりになってお姫さまに話してあげたのは、仲の良い鹿の弟妹のお話しでした。
美しい心は、そのまま一つの美しいお話しになって、周囲のみんなの心に明るいともしびを点じるのです。

 

出版 福音館書店:きんいろのしか
出版 福音館書店:きんいろのしか

この「ジャータカ:金色の鹿」はジャータカの中でも有名な話の一つです。
この絵本の話とは物語の内容は少し違っていますが、根本は変わらず様々な形で伝わっています。
例えば日本の「今昔物語集」の「巻五第十八話・身色九色鹿住山出河辺助人語」や、「宇治拾遺物語」の「七の一・五色の鹿の事」、あるいは「六度集経・第十八話・鹿王本生」など。
金色から九色に鹿の色は変化しても内容は殆ど同じです。
おおよその話は次のようです。
「ある男が川に流されて溺れそうになっていたのを金色の鹿が助けた。
その男は助けられた恩を裏切り、鹿に居場所を言わない約束を破り、王様に金色の鹿がいる場所を教えた。
王様は金色の鹿を捕らえようとするが、鹿に説法され、むやみに動物を捕らえることを止め、逆に保護することを誓う。」


この物語を「ルル鹿本生物語」とも云います。
又、福音館書店では同じ名の「きんいろのしか」の絵本を出版しています。