岡本一平の父・岡本可亭
この「普通書牘(ふつうしょどく)」は岡本一平の父、岡本晋太郎の出版した書籍である。
実際の発行所は「松陽堂」。
これには「普通書牘 岡本可亭書 全」と表題に記されている。
「牘:とく、どく」とは文字を書き記す木の札、文書、手紙のことである。
この「普通書牘」は第一、第二、第三と三部に別れている。
それぞれ素晴らしい書であり、文書例である。
明治三十一年十月二十日に発行され、書は「岡本可亭」、編書者は「岡本竹二郎」となっている。
「岡本可亭」と「岡本竹二郎」は同一人物である。
この時の「岡本竹二郎」の住所は「東京市京橋區南傳馬町二丁目一番地」と記されている。