小さな雪の町の物語・佐藤忠良 画

小さな雪の町の物語・佐藤忠良 画
小さな雪の町の物語・佐藤忠良 画
小さな雪の町の物語・佐藤忠良 画
小さな雪の町の物語・佐藤忠良 画

 

小さな雪の町の物語・佐藤忠良 画

 

小さな雪の町の物語

 杉みき子 文

 佐藤忠良 画

 1972年2月20日 初版 株式会社 童心社 発行

 

 この「小さな雪の町の物語」と「小さな町の風景」は同じ著者・杉みき子の著書の為、間違え易いので注意が必要である。

 

もくじ

 冬のおとずれ           9

 きまもり                  13

 風と少女               19

 マンドレークの声      23

 走れ老人                35

 三本の木の絵        39

 小さな旅                 43

 せまい道       49

 ゆず                        53

 飛翔                        57

 ともしび                   61

 南からの手紙         71

 雪の音                    75

 おばあちゃんの雪段    81

 春のあしおと           87

  解説・・・・・・・古谷綱武    90

 

古谷綱武の「解説・杉さんと郷土」の中に

「この『小さな雪の町の物語』の舞台となっているのは、新潟県の高田市である。杉さんは今もその生まれ故郷に住んで創作のペンをとっている。しかし、杉さんが半生をそこに生きてきた高田市という地名は、今はもうこの世にはないものになってしまった。

その高田市は今は、港の町としてひらけたとなりの直江津市と合併して、上越市という新しい地名ができ、高田市はその一部となってしまったのである。(中略)

高田は寺の多い旧城下町である。今もそのおもかげを、町のたたずまいの品格にして残している町である。そして、長い冬を、深い雪に埋められる町なのである。(後述略)」と書いてある。

 

杉みき子

1930年、新潟県高田市(現在、上越市)に生まれる。長野女専国語科卒業。日本児童文学者協会会員。小説「白い道の記憶」で、新潟県同人誌連名賞を受賞。児童文学の著書には、「雪の下のうた」「かくまきの歌」「さようならを言わないで」などがある。

 

佐藤忠良

1912年、宮城県に生まれる。東京美術学校彫刻科卒業。新制作協会会員、東京造型大学教授。日本人の顔で高村光太郎賞を受賞。絵本には、サンケイ児童出版文化賞大賞を受けた「ゆきむすめ」「おおきなかぶ」や「ビーバーの星」などがある。