ババヤガーのしろいとり・佐藤忠良 画
「ババヤガーのしろいとり」
ロシア民話 内田莉莎子 再話 佐藤忠良 画
月刊予約絵本〈こどものとも〉212号
(1973年11月1日 福音館:発行)
この「ババヤガーのしろいとり」の絵本であるが、「ババヤガー」の意味が解りづらい。
「ババヤガー」はバーバヤガー(Baba Yaga)とも云い、魔法使い、魔女、山姥のことである。
物語はマーシャと云う姉と、ワーニャと云う弟のお話。
お留守番中、弟のワーニャが白い鳥にさらわれてしまう。
姉のマーシャは白い鳥を追いかけ、森の中を探しに歩く。
魔女のババヤガーに捕まっていた弟のワーニャを取り戻し、逃げて帰ってくるというお話。
ロシア民話であるから、仕方がないが、子供には解りにくい話でないかと思う。
この民話自体は解りにくい話ではないが、ババヤガーは舌を噛みそうな名であるし、マーシャとワーニャはロシア語の名前のため、日本の子供達にすぐには馴染める名前ではない。
題名は「婆(ばば)厭(いや)がー」とでも読み替えて覚えるしかないか。
ロシア語にこだわらず「魔女のしろいとり」とでもしたほうが分かり易い。
でも絵はさすが佐藤忠良だけあって、とても良い絵が描かれている。