ゆきむすめ・佐藤忠良 画
〈こどものとも〉傑作集「ゆきむすめ」
内田莉莎子 再話
佐藤忠良 画
1963年2月1日 福音館書店:発行
物語は
「お爺さんとお婆さんは雪で可愛らしい『ゆきむすめ』を作りました。
お爺さんとお婆さんはこの『ゆきむすめ』を育て、やがて冬が過ぎ、春が来て、夏になりました。
近くの娘達が来て『ゆきむすめ』を外へ連れ出し、焚き火をして『ゆきむすめ』にその上を飛ぶように迫ります。
思い切って『ゆきむすめ』、その焚き火の上を飛び、どこかに消えてしまいました。」
というロシア民話。
この「ゆきむすめ」は「The Snow Daughter 」として翻訳されている。
勿論、絵は佐藤忠良の絵のままで「Illustrated by Churyo Sato」と書かれている。
この〈こどものとも〉傑作集「ゆきむすめ」の本の帯には次のようにある。
「ペチカのような、あたたかさをもった絵本」
『あたたかいペチカの前で、親から子へと何代も語りつがれてきたロシア民話には、ペチカにもにて、子どもたちを、あたたかく包む力があります。そのあたたかさが、すばらしい絵と翻訳をえて、一段と豊かなものになりました。』
(読んであげるなら)5歳~(自分で読むなら)小学校初級むき
サンケイ児童出版文化賞大賞受賞作品
全国学校図書館協議会選定「必読図書」
厚生省中央児童福祉審議会推薦図書
【内田莉莎子】(うち・だりさこ)
一九二八年、東京に生まれた。早稻田大学露文科卒業。
翻訳には、絵本「おおきなかぶ」「きつねとねずみ」「もりのようふくや」「マーシャとくま」「しずかなおはなし」「てぶくろ」(以上福音館書店刊)、童話「すばらしいフェルディナンド」(岩波書店)、「森の新聞」(理論社刊)、「きつねものがたり」(福音館書店刊)など多数がある。東京在住。
【佐藤忠良】(さとう・ちゅうりょう)
一九二四年、宮城県に生まれた。東京美術学校彫刻科を卒業。
新制作協会創立当初より会員として活躍。
一九五四年第一回現代日本美術展賞を受賞。
一九五八年まねかれて中国、朝鮮を訪問。
一九六〇年日本人の顔の連作に対して高村光太郎賞を受けた。
絵本には「おおきなかぶ」(「こどものとも」福音館書店刊)などがある。東京在住。