旭岳とロープウエイ(2)
上の写真は大雪山旭岳のロープウエイ姿見駅よりの眺望写真五点である。
大雪山旭岳ロープウェイは、旭岳の山麓駅(標高1,100m)から五合目(標高1,600m)付近の姿見駅まで登って行く。
五合目付近の姿見駅からは付近の第一展望台から、第二、第三、第四展望台を経て、姿見の池と旭岳石室のある第五展望台までは歩いて行くことが出来る。
しかし、山の天気は変わりやすく、気を付けないと雲や霧、時には雪で目の前が一切見えなくなってしまうこともある。
ロープウエイがあることによって、ハイヒールや軽装で簡単に姿見駅まで行けるが、油断は禁物である。
ロープウエイ姿見駅の付近ですら、遭難しそうになることもある。
大雪山旭岳は標高2,291meterだが日本の北に位置しているため、本州の3,000meter級の山岳にも匹敵する環境にあり、国内でも貴重な動植物が棲息している。
「郷土史 ふるさと東川 Ⅰ 創世編」2~3頁には次のように書かれている。
「旭岳
全国一の広さをもつ大雪山国立公園の中央にそびえ、大雪火山群の中では最も新しい成層火山で、標高二二九一(訂正)メートル、北海道の最高峰である。
活火山として今なお活動を続け、噴火口付近には強い酸性質の水をたたえる『姿見の池』があり、その下方一帯には花畑がある。
夏のシーズンには、数十種の高山植物が咲き乱れ、冬は旭岳スキー場として、全国各地から訪れる人々を楽しませてくれる。
今や旭岳は、大雪山の盟主であり、ふるさと東川町の顔でもある。
ちなみに最近の噴火は、約二〇〇年前と推定されている。」
東川町は大雪山旭岳連峰の麓にある町。
私は幼い頃から、ずーとこの旭岳連峰を見ながら育ってきた。
春夏秋冬、色々な顔を見せるこの山々は、冬は雪で真っ白になり、春から夏には雪どけで斑模様になり、夏には青々とした姿を現してくれる。
雲でこの大雪山旭岳連峰が暫く見えない時は少し寂しいような気がする。
その雲で見えなかった大雪山旭岳連峰が雪に覆われ皚々たる真っ白い姿に変わった。
間もなく麓の東川町付近も一気に秋が深まってゆく。
尚、この「大雪山旭岳ロープウエイ」は「ワカサリゾート株式会社」が経営している。