三浦綾子記念文学館
「三浦綾子記念文学館」は北海道旭川市神楽7条8丁目2-15にある。
元々、旭川市神楽には営林署があり、広大な土地を有していた。
今の旭川市神楽はJR旭川駅の左右横に、氷点橋(ひょうてんばし)、クリスタル橋の二本の大きな橋が忠別川に架かり、「クリスタルホール」や「大雪アリーナ」などの文化施設が以前からあったが、旭川駅裏開発により交通のより便利な所となって発展している街である。
「三浦綾子記念文学館」は作家三浦綾子にふさわしく、小説「氷点」の舞台となった旭川市神楽の「見本林」の入口の右横に建てられている。
その正面入口の自然木に掲げられているのは「自然休養林」、「外国樹種見本林」、「国有林・林野庁」、さらに「ようこそ 三浦綾子記念文学館」の案内板である。
ここの駐車場の脇には「見本林」の碑がある。
「見本林」
「この見本林は、明治三一年にストローブマツ、ヨーロッパカラマツ、ヨーロッパアカマツ、ヨーロッパトウヒの四種類の苗木を植えたのが始まりで、現在五〇種類の木があり、北海道で最も古い外国樹種人工植栽地である。
三浦綾子さんの小説「氷点」の舞台となり、一躍有名になった。
旭川市教育委員会」
さらに道を挟んだ隣りには「氷点」の碑がある。
「氷点」 三浦綾子
「風は全くない。
東の空に入道雲が、高く陽に輝やいて、つくりつけたように動かない。
ストローブ松の林の影が、くっきりと地に濃く短かかった。
その影が生あるもののように、くろぐろと不気味に息づいて見える。」
「三浦綾子記念文学館」は、旭川市に三浦綾子の人と文学にふさわしい文学館を創りたいという旭川市民の願いが、三浦綾子記念文学館設立運動となり、これが全国に広がって募金者が一万五千人を超えるまでになり、三浦綾子を顕彰する文学館が建設され、平成10年(1998)6月13日に開館したと云う。
この運営はボランティアの人々と全国の賛助会員によりなされていて、正式には「公益法人 三浦綾子記念文化財団」という名称がついている。
三浦綾子記念文学館 http://www.hyouten.com/