ドクターヘリと救急車
先日、東川町西4号北46番地「キトウシ高原ホテル」で檀家さんの御法事があった。
その法事で一周忌を迎える故人の弟さん(80歳)もお参りに来ていた。
丁度、私の後の席に座っていた。
ご法事のお勤めを始めて、お参りの人々に焼香をして戴こうと、焼香箱を回した。
しばらくすると、後の方がガヤガヤと騒がしくなった。
あまりに人々の声がするので、御経を止めて後の席に振り向いた。
すると、故人の弟さんが座っているのだが、焼香を進めても焼香せず、スヤスヤと眠っているような状態であった。
「叔父さん、叔父さん」と姪が声を掛けても返事がない。
そのうち、鼾(いびき)をかきはじめた。
これは、脳梗塞ではないかと思った。
脳梗塞だと動かしてはいけないので椅子に座らせたままにしておき、親戚の者がホテルの人に事情を話し救急車を呼んでもらった。
ホテルの人が来て、119番に電話をし、この事情を話すと、救急車と同時に「ドクターヘリ」も来てくれるという。
間もなく救急車が来て、その姪が事情を話し、担架(たんか)に乗せて運ぼうとすると、バタバタと「ドクターヘリ」の音がして、「ドクターヘリ」はすぐ下手にある駐車場に止まった。
救急隊が担架(たんか)で救急車に乗せて、「ドクターヘリ」の来ている駐車場に向かった。
「ドクターヘリ」に乗っていた医者と看護師が降りてきて、その姪と救急隊と会話し、患者となったその叔父さんの処置をしていた。
旭川市の日赤病院へ運ぶことになり、「ドクターヘリ」は飛び去って行った。
この間のホテルの人の対応、救急車とドクターヘリの到着、救急隊と医者と看護師の処置、ドクターヘリが日赤病院へ飛び立つまで、その連携の良さに感心してしまった。
その患者となった人も東川寺の檀家さんであったので、その後、その姪に電話で話を聞くと、今は無事で別の病院に移ったということである。
無事で良かった。