風間天心 walk in the sea,swim in the woods
風間天心は風間真悟である。
1979年(昭和54年)、北海道上川郡東川町西6号北2番地(旧住所)の東川寺住職風間直樹(拙僧)の次男として産声を上げた。
東川町立小学校、東川町立中学校を経て、道立旭川東高等学校を卒業した。
その後、美術を志し、武蔵野美術大学に進み、油絵を描いていた。
武蔵野美術大学を卒業した後、夏頃、坐禅をしたいと云ってきた。
坐禅なら志さえあれば、どこででも出来るが、永平寺で坐禅をしたいと云う。
永平寺で坐禅をするには、事前に申し込みが必要だが、3泊4日の「参禅」がある。
そのことかと思うと、違って、本格的に大本山永平寺に安居し、坐禅したいと云うのである。
真悟は他の兄弟と同じく、10歳で得度はしてあったものの、永平寺安居となると話は別で、安易に出来るものではない。
本人の強い希望もあったので、その年の秋安居に入れるように、永平寺に安居申込だけはしておいた。
丁度、拙僧は平成20年9月28日に大本山永平寺御直末会代表として大本山永平寺御征忌午時献供の焼香師を拝命していて、檀信徒と共にお参りすることになっていたので、一度も大本山永平寺に行ったことが無い真悟も連れて行くことにした。
帰ってきて、永平寺はどうだったのかと聞くと、思ったとおりの本山だったと云う。
大本山永平寺に上山の日が決まって、本山監院寮から電話があった。
「既に『しんご』という名の僧がいるので、呼び名を変えてほしい」と。
永平寺では苗字はほどんど使用されない。
名前のみである。(役寮は別。)
その為、永平寺に同名音の僧が先に安居していると、紛らわしいので、後に安居する僧が呼び名として、名前を変えられることがある。
色々と考えた末、本山監院寮と相談し、東川寺の山号が「天真山」なので「天真」を「天心」に替えて、真悟の呼び名にしたいと本人に伝えた。
有名な美術家の「岡倉天心」にもあやかるつもりでもあったし、そのまま道号を「天心」にして、僧名を「天心真悟」としても良いと思っていた。
その後、一年間無事に大本山永平寺の安居を終了した後も、本人は「天心」が気に入ったのか、芸術活動をする時は「天心・Tengshing」を使うようになった。
風間天心Homepage http://www.tengshing-k.com/
僧侶として東川寺を手伝ったり、宗教活動をするときは「真悟」のことの方が多いが、同じ時永平寺に安居していた僧侶は今でも「天心」と呼ぶ。
現在は(2016年6月4日・土曜日から、10月16日・日曜日まで)、札幌市南区芸術の森2丁目75番地の「札幌芸術の森美術館」で「walk in the sea,swim in the woods」と題した作品を野外展示している。
そのことが、「札幌のおやぢたちがナビゲーター、オトン(時々、おきゃん)『O.tone』」誌の中に掲載されている。(110~111頁)