ジャガイモの花
今、近所の畑にはジャガイモ(馬鈴薯ばれいしょ)の花が咲いている。
ジャガイモの花は白、紫、薄紫など様々な花の色がある。
この花の色が、私達が食べるジャガイモの色とほぼ同じだと云うが、必ずしも一致している訳ではない。
ジャガイモは花の種から栽培するのではない。
私達が食べるジャガイモは春になると芽を出し、そのジャガイモ(地下茎)の芽を出したものを植え付けて育てる。
ジャガイモは花の種から栽培すると小さなものしか出来ないらしい。
だからジャガイモの花は無駄なような気がするが、品種改良の時はこの花の種を使ので、まったく無駄というものでもない。
タマネギなども同じだと云う。
花が咲き、種を作っても、ほとんど利用されないのは、地下茎を食べるものの宿命かも知れない。
発芽したジャガイモの芽にはソラニンという毒が含まれているが、この花にも毒がある。
野草の花などを揚げて食べると美味しいものもあるが、このジャガイモは花は食べてはいけない。
ジャガイモを少しでも大きくしようと、この花を摘む人もあるらしいが、花を摘んでも、摘まなくてもさほど影響はないらしい。
ひとときの花の命は短いが、ジャガイモの花もまた美しい綺麗な花なのである。
ジャガ いも【ジャガ芋・ジャガ薯】
ナス科の多年草。南米アンデス中南部山地の原産とされる。高さ約60センチメートル。夏,白または淡紫色の花を開く。地下茎が分枝し,その先にデンプンが蓄えられて芋となる。芋を食用とし,世界で広く栽培される。和名はジャガタラから渡来したため。ジャガタラいも。馬鈴薯。
(「ばれいしよ」の季語は秋)(「ジャガイモの花」の季語は夏)
(スーパー大辞林3.0 (C) Sanseido Co.,Ltd. 2010)
「馬鈴薯」の名前の起源はハッキリしない。
馬に付けるの鈴に似た芋であるからと云う説、マレー半島から伝来したのでバレイ芋と呼んだと云う説などがある。
北海道ではジャガイモを「五升いも」(ごしょいも)と言う人もいた。